おはようございます。みそさんです。
ご存知な方も多いかと思いますが、私はマーチングが結構すきです。
小学校から高校までずーっとやってましたし、大学生になっても指導者になってからも楽器店で働いているときも、何かと関わっていましたからね。
そして、えひめの吹奏楽に関わっている方なら県内のマーチング事情も概ねご存知なのではないかと思います。
私が学生の時だってえひめでマーチングをやってる団体は決して多くはなかったですが、逆に言えばあれから20年以上経っているというのに大差ないとはどーゆーこと?というのが正直な気持ちです。
何故にえひめではマーチングに人気が出ないのか、少しでも盛り上げるためにはどうすればいいのかを考えてみたいと思うのですが、その前に今日は日本のマーチング事情についてざっくりと振り返ってみたいと思います。
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日本のマーチング
日本マーチングバンド協会(以下M協)のホームページによると、M協の前身である日本パレードバンドアソシエイションの設立は1967年。奈良学園大学の大西先生の論文によれば、日本でマーチングが本格化したのは1970年の日本万博がきっかけということなので、日本で本格的にマーチングが普及し始めたのは概ねこの時期なのでしょう。それからもう50年くらい経っているんですね。
ちなみに、第1回マーチングバンド全国大会は1973年。第1回全日本マーチングフェスティバル(後の全日本マーチングコンテスト)は1988年に開催されています。
日本のマーチングの大会
日本では一年中マーチングバンドとして活動している団体は少なく、いわゆる吹奏楽部が「大会やイベントのために一時的にマーチングをやります」というスタンスでマーチングをやっているところがほとんどだと思います。
その大会の2大巨頭が吹奏楽連盟の全日本マーチングコンテストとM協のマーチングバンド全国大会なわけです。
他にもカラーガード・マーチングパーカッション全国大会やマーチングステージ全国大会、ジャパンカップ、DCJ All Japan Championshipsなどがあります。
吹連とM協。
ここで言う吹連とは全日本吹奏楽連盟のことであり、M協とは日本マーチングバンド協会のことです。この呼び名がどの程度一般的なのかよくわからないのですが、そう呼ぶ人も少なからずいますのでこの記事ではそう呼ぶことにします。
吹連のマーチングコンテスト
吹連のマーチングコンテストは、いわゆる「パレードコンテスト」であり、規定課題があることやピット楽器使用禁止などが特徴でしょうか。
基本的にドラムメジャー必須。カラーガードもいません(カラーガード禁止なわけではない)。
「コンサートバンドがそのまま演奏しながらパレードをしよう」というのが一貫したコンセプトなんだそうですが、これについては後で少々、物申したい。なぜなら大会規約上「そのまま」は実質的に不可能だからです。
M協のマーチングバンド全国大会
M協のマーチングバンド全国大会は、いわゆるドラムコーの流れを汲んでいると思います。よく引き合いに出されるのがアメリカのDCIの大会です。ドラムコー編成だけではなく、吹奏楽編成のバンドも多数参加しています。
ピット楽器、カラーガードのほか、大道具小道具も規定内であれば使用OK。採点方法なんかも全然違います。
マーチングガチ勢と呼ばれる人たちはだいたいM協派ですが、この2つは大会の性質が全然違うし、それに応じて参加団体やファン層も違う。優劣をつけるようなものではないと思います。
後から始まった吹連の大会のほうがM協の大会より参加団体が多くて盛り上がっているのは、もともと吹奏楽連盟の方が加盟団体数が圧倒的に多いというのも大きいでしょうが、別の記事で書きますけど本格的にマーチングをやり込んでいくと結構お金がかかるんですよね。
吹連の大会の方は最初から「そういうの求めてないです」って言ってるので、取り組みやすいというのは間違いないでしょう。
ドラムコーとはなんぞや?
先程から出てくる「ドラムコー」ですが、ざっくりといえばマーチングに特化したバンドのことだと思ってもらっていいと思います。吹奏楽にバッテリーを足しただけの編成と区別するために言うことが多いようです。
最近は「コー・スタイル」なんてあまり言わなくなりましたけど(逆にカレッジ・スタイルがほとんど見られなくなった)、ショーのスタイルを指して言うこともありますね。
編成だけでなくルーツが違うと言う人も結構いますが、根っこをたどっていけばどちらも軍楽隊なので、個人的にはそれくらいの認識でいいと思ってますよ。
今日のまとめ
すっごく長いテーマになりそうですね(;^ω^)今日のところはこのへんでやめておこうと思います。
今回は日本におけるマーチングのメインストリームについて触れていきました。
次の記事では、日本とアメリカの環境の違いや、日本での発展の流れなどに触れていければと思います。
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