おはようございます。みそさんです。
私はいま40代前半ですが、いわゆる就職・転職を何回もしています。今もトロンボーンを演奏したり指導したりしながら、会社勤めもしています。
昔ほど転職が珍しくなくなりましたが、生涯1社で勤め上げる人もいれば、一度も就職せずに生きている人もいますよね。
みそさんの考えるライフワークバランスと、あまりお金は無いけど心も身体も余裕のある生活、転職して良かったこと、逆に失敗したなと思うところ。そんなお話をしたいと思います。
みそさんの職歴
職歴っていうほど立派なものではないですが、いままで「入社」した経験をお話ししますと、
- 某県立高校教諭
- 某市役所(派遣)
- 某ISP会社
- 某楽器店
- 某BPO会社
書き出してみると多いようなそうでもないような。他にもバイトはたくさんしましたよ。
私の場合、新卒で教員になってすぐ辞めてからフリーランス生活が始まったので、ちょっと変わっていると言えばそうかもしれない。
ぶっちゃけた話、新卒の頃の私は「教員としての喜び」みたいなのが全然わからなかったのですぐに方向修正したのですが、失敗したなーと思ったことは一度や二度じゃありません。
フリーの時は本当にお金が無くてしんどかったし、お金がないと時間にも余裕が持てないし。ちょっと我慢して教師を続ければよかったなと何度も思いましたけど、それでも今となってはこれでよかったのかな?とも思っています。人生ってわからないもんですね。
楽器店のお仕事
「正社員」というやつに落ち着いたのは、楽器店に就職してからですね。最初は1年契約だったんですが、3年目くらいに正社員になりました。
今思えば、その当時は社畜と呼ばれても仕方ないくらい働いていました。でも、自分では別に会社のために骨身を削っているつもりは無かったんですよね。お客さんの役に立てることが嬉しかったんだと思います。頼まれたら嫌と言えない性格もそれを助長していたんじゃないかと思いますね。
これを読んでくれている人の中には楽器店で働きたいと思っている高校生なんかがいるかも知れないのでちょっとだけお話ししてしまいますと、楽器店は基本的に儲かりません。従って、業務量に対してスタッフの人数は少ないです。でも、やることは多方面に及ぶので膨大な仕事があります。
ぶっちゃけ大変ですよ。(^_^;)
専門店なら「種類的には」やることは少なくなるかもしれません。でも、成功している専門店って日本に数えるほどしかありませんからね。
忙しいのは嫌いじゃないんだけど。。
話を戻しますが、平社員だったときは忙しかったけど楽しかったです。
でも少し出世して部下ができたりすると、元々やっていた自分の仕事にプラスで人材育成やマネジメント業務などいろんな仕事が増えて、完全にキャパオーバーになっていたんですよね。
私は自分で言うのもなんですが、人を使うのが下手くそです。そして、それについての指導を受ける機会も無かったので、自分でいろいろ勉強しました。
でもね、勉強して今までのやり方に無理があると気づいても、あまりにも忙しすぎて、私にはそれを変えていく時間的余裕やエネルギーが足りなかったんです。
なので、上手くいかないことに対してストレスを貯めつつ、日々積み上がっていく業務を消化するのに精一杯な日々が何年も続いて、ドクターストップを経てとうとうギブアップしてしまいました。
ライフワークバランスについて
会社を辞めてから、ようやく心の平穏を取り戻しました。
実家に帰ってしばらくは本当に引きこもっていたのですけど、そこから抜け出すきっかけを作ってくれたのはやっぱり「音楽」だったんですよね。
きっと私は、大学で音楽を勉強したから、教師を辞めてまで楽器で稼ぐことにこだわったのだから、せめて音楽業界に関わって生きていきたいと思っていたんでしょう。
でも私の場合、残念ながらその生活に平穏は無かった。
音楽とともに生きていく。それだけをシンプルに考えたら、生きていくための仕事の内容なんかどうでもよくなりました。
稼ぎは少なくてもいいから、心と時間に余裕が持てる生活をしたい。そうでなければ、音楽を奏でる喜びを取り戻せない。そう思ったからこそ、やりがいはあったけど忙し過ぎる生活を捨てて、今の生活があるのです。
まあ、もともと高給取りではありませんでしたけど。
今の私の音楽との向き合い方
昔の私は、音楽のプロといえばそれだけで稼いでいるフルタイムプロのことで、別の仕事をしてお金を稼ぎながら、その片手間でプロを名乗るのは「怪しい」「胡散臭い」「成功していない」「大したこと無い」と決めつけているところがありました。
でも、別にそういうのじゃなくてもいいじゃないかと思い始めたんですよね。
今まで勉強してきたことや経験してきたことは、決して私だけの力で得たものではなくて、多くの人に助けられ、育てられたのだと思っていますから、今度はそのバトンを次の人に渡す番が来たんじゃないかと思っています。
私はフルタイムプロではありませんが、私のような立場の名手や名教師は世の中に大勢います。そっちを目指す方が自分にはあってるかもしれないなと思っています。
幸いにも名教師と言われる先生のレッスンに数多く立ち会わせてもらいましたし、実際に教わる機会もたくさんありました。生まれ育った松山で、死ぬまでに私の持つ全てを還元したいのです。
プロじゃないなら無料でやれよ。と言われそうですが、専門知識や専門技術を無料で提供すると、同業者が困りますからね。やりがい搾取はダメですよ。
そんなわけでいま、けっこうしあわせです。
そんなに余裕のある暮らしをしているわけではありませんが、ようやく自分の理想に近い生活をすることが出来て、やっとしあわせを感じ始めたところです。
まだ数人ですけどプライベートの生徒もいますし、とりあえず細く長くやっていこうと思っています。
これを読んでくれたみなさんにも、それぞれのしあわせが訪れることを祈っています。
そして、「しあわせのかたち」は自分で決めるものであって、他人に押し付けられるものでは無いということを最後に申し上げて終わりにします。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
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