トロンボーン吹きなら知っておきたい音程のこと。

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おはようございます。

学校や職場など、自宅待機になってる人も多いと思うのですが、いかがお過ごしでしょうか?

音楽大学の実技レッスンまで遠隔でやるようなこのご時世ですので、多くの人は楽器が吹けないどころか楽器に触ることすらできないという状態なのではないかと思います。

それでモチベーションを保つのは難しいと思いますが、一日も早く事態が収束するように粛々と自宅でできることを致しましょう。

さて、前置きと本題はぜんぜん違う内容になりますが、今日は「トロンボーン吹きなら知っておきたい音程のこと。」というなかなかディープかつデリケートな話題です。

最初にお断りしておきますが、この記事は私の私見でありまして、効果を保証するものではないので悪しからずご了承くださいませ。

まえがき。

整った音程で演奏することは果てしなく追求していきたいことではありますが、いきなり完璧を目指しても無理というか、相当熟達しても完璧は難しいです。

そして、合奏なんかで音程を追求しすぎると、人間関係があっという間に崩壊します。

理想は高く持ちつつも、地に足をつけて一歩一歩前進していくことが肝要だと思いますので、この記事を見てくださっている方もそのつもりでお読みいただければと思います。

楽器の状態で音程は変わる

音程は気温によって大きく影響を受けることはご存知かと思いますが、基本的には吹き手のソルフェージュ能力に大きく依存します。

音程に癖がある楽器っていうのも結構あります。
そういう楽器を操るときは、セオリーから外れたコントロールが必要になることもありますね。

しかし、本当は癖が強くない楽器でも、状態によっては必要以上に神経を使うことがあるので、それについて少しお話します。

ヘコミや穴あき

楽器のメンズール(内径分布)は計算して作られていますので、へこませてその内径が変わると音程に影響が出ます。へこませてしまったときは可能な限り修理しましょう。

ちなみに、へこみの影響は吹口に近いほど大きくなるように思います。

古い楽器は摩耗して穴が空いていることがあります。手で触る位置や首が当たる位置、修理痕がある位置などを確認してみましょう。穴が空いていたら修理しましょう。

ロータリーの調整不良

ロータリーの停止位置がズレていると音抜けが悪くなって音程にも影響があります。ピストンも同様です。

ロータリーのキャップを開けるとガイド線がありますので、レバーを押したときと戻したときの両方の位置がガイドにピッタリ合っているか確認しましょう。

ただし、そもそもガイドの位置がおかしい楽器も稀にあります。そういうときはジョイント部から覗き込めばわかることもありますが、技師さんに点検してもらったほうが正確です。

位置がズレているときはバンパーのゴムを交換したり、台座の位置を調整したりすることで正しい位置になります。

ピストンの場合はフェルトを交換すればだいたい直ります。

ウォーターキィコルクの損耗

ウォーターキィのコルクが古くなっていると、コルクが楽器の中にめり込んでいって吹き心地や音程に影響することがあります。

息漏れがなくても、あまりに古い場合は交換してみましょう。

余談ですが、コルクの材質や厚みを変えることでちょっとしたカスタマイズもできます。

スライドのクッション

スライドを1posにしてストッパーを掛けたとき、新品の楽器と使い込まれた楽器では掛かり具合が違うと感じたことはありませんか?

スライドの上端には、クッションとしてフェルトやコルクが入っています。バネが入っている楽器もあります。

このクッションが損耗すると1posの位置が高くなりますし、1posに戻したときに「ガツッ」と音がする事があります。
ストッパーがひっかからないくらい入りすぎている場合は、クッションを交換しましょう。

マウスピースの入り具合

マウスピースのシャンク部のメッキが剥がれていると、僅かですが楽器に入り過ぎます。

この「僅か」は音程にはそれほど影響ないかもしれませんが、楽器全体として見ると結構重要でして、マウスピースを楽器に差し込んだまま「ぐりぐり」と回す癖がある人が時々いますけど接点のメッキが剥げる原因になるのでやめた方がいいですよ。

また、トロンボーンの場合は概ねバックシャンクというか、どのマウスピースをどの楽器に付けても問題なくフィットするテーパーになっているのですが、まれにフィットしない事もあります。
昔のCONNの「レミントンシャンク」とか有名ですよね。

シャンクがフィットしないマウスピースではその楽器の本領が発揮できないですし、最悪の場合マウスピースやマウスパイプが変形します。避けたほうが無難です。

マウスピースのメッキが剥げて地金が出ており、それで若干グラつくっていうくらいの話であれば、クリーニングペーパーを適当な大きさに切って、楽器とマウスピースの間に挟むことで多少は改善できます。

マウスピースに強いこだわりがあって、そのマウスピースが楽器にフィットしない場合はシャンク合わせ(大体はマウスピース側)をすることで解消できます。

リペアマンやマウスピース職人さん等に相談してみてください。

チューニング管の抜き過ぎについて

チューニング管は、気温20~25℃くらいの環境で概ね2cm程度抜いて適切な状態になるように作っていることが多いですが、その抜き具合は守るべき絶対条件かというとそうでもないと思います。

出そうとしている音に対して最適な管長が作れればそれでいいので、チューニング管を全部入れていようがメッチャ抜いていようが、要するにいい音・いい音程で演奏できればそれでいいです。

ですが、極端な抜き方だと楽器全体としての音程のバランスが狂うのは確かなので、セオリー通りのポジションでは音程が取れなくなる可能性は高まります。

自分の耳に自信がないなら、極端なチューニングは避けたほうがいいかもしれませんね。

本当は音程は「良くてあたりまえ」

管楽器、弦楽器、声楽、場合によっては打楽器もそうですが、「音程が良いですね」って褒められることはあまりないんじゃないかと思います。

なぜなら、適切な音程で演奏することは「あたりまえ」だからなんですよね。

例えば、ピアノのコンサートを聴きに行ったときに調律が狂ったピアノで演奏してたらどう思います?興ざめですよね。

そういうことですよ。難しいんですけどね。

後編へ続く。

今回は「トロンボーン吹きなら」というより、「金管楽器吹きなら」というような内容になってしまいましたね。

他にもいくつかお話しておきたいことはあるんですが、今日はこのへんでやめておきます。

次回こそは「トロンボーンならでは」の話をしようと思います。

トロンボーン吹きなら知っておきたい音程のこと。その2
トロンボーンに限らず、管楽器奏者にとって音程はとてもデリケートで重要なテーマです。 音程についてトロンボーン吹なら知っておきたいポイントを書いてみました。

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