おはようございます。みそさんです。
みなさん、ウォーミングアップをやっていますか?
大体の人がやっているとは思いますが、中には必要ないって言う人もいるかもしれませんね。
そもそも金管楽器の演奏におけるウォーミングアップとは何を指しているのでしょうか?
やるのとやらないのとでは何が違うのでしょうか?
どういうウォーミングアップが望ましいのでしょうか?
今日はそんなお話です。
楽器演奏におけるウォーミングアップとは?
いろいろな意見があると思いますので、定義づけるのは難しいように思います。あくまでもみそさんなりの考えです。
ウォーミングアップとは「運動によるケガの防止や、主運動を行うための身体の準備、その運動に対する能力を最大に発揮できる状態をつくること」を目的に行う、運動前の準備運動のことです。
引用元:健康長寿ネットhttps://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/shintai-training/warming-up.html
まあ、そういうことなんだと思います。楽器を演奏することでケガはしないかもしれませんが、その後の「運動」を「演奏」に置き換えると、それらしいフレーズになります。要するに準備運動ですね。
では、
- 楽器演奏を行うための身体の準備
- 楽器演奏に対する能力を最大に発揮できる状態をつくる
とは、具体的にはどういう事なのか考えていきます。
楽器演奏を行うための身体と頭と心の準備
スポーツだってそうだと思うのですが、身体をほぐすだけじゃなくて精神状態とか思考回路とかも準備が必要だと思っています。「今日はやる気でないなー。。。」と思っているのに、スケジュールを消化するようにこなす作業では不十分だと思います。
ウォーミングアップの役割
私の考えでは、ウォーミングアップの役割は以下のとおりです。
身体の準備 演奏に関わる筋肉の柔軟性と応答性を高めるストレッチ的な準備運動。
頭の準備 今日の練習の目的やねらい、具体的な練習内容を考える。音程感のチェック。
心の準備 その日に演奏する音楽をイメージし、穏やかで余裕のある精神状態を整える。
それでは、みそさんの場合のウォーミングアップの例を書いていきます。
みそさんのウォーミングアップ
最初に言っておきますが、以下のそれぞれの項目は別に独立してやる必要はありません。
同時にやってもいいですし、別々にやってもいいと思います。
順番も別にどうでもいいと思っていますが、身体の準備の段階で何かいつもと違う感覚があれば、それを考慮して練習プランを変えることはあります。
まずは心の準備
音楽をやる精神状態でない時は、その日は練習をやめるのもひとつの手です。ですが、そうはいかない事もありますよね。
音楽に集中できない時は、いい音楽を聴くのが一番だと思っています。素晴らしい音楽を聴くと心が豊かになり、自分も表現したくてたまらなくなります。
どうしてもそうならない時は、とりあえず身体の準備のウォーミングアップだけやって、あまり練習をしないこともあります。
そんな時は、この「みそろぐ」のような内容の別のブログを読んだり、何か本を読んで新しいアイディアを仕入れたりして、楽器を吹きたくなるまで無理に練習をしません。
気がのらないのに練習して変な癖がついちゃイヤですし、誰だって気が進まないことに時間を費やすほど暇じゃないですよね。
頭の準備
これは必ずしも練習する直前にやる必要はないですけど、その日に練習できる時間や演奏したい曲のイメージトレーニング、模範となる演奏の視聴、今の段階での技術的習熟度、課題の達成率などを考えて、「今日はこれをやろう」というその日の目標みたいなものを決めます。
音程感のチェックはみそさんの場合はルーティーンなのですが、ピアノを弾いて「寝ている耳を起こす」ことです。
ピアノが無いことも当然ありますが、そういう時はチューナーさんのお世話になります。要するに自分の音程感が狂っていないかどうかのチェックです。歌を歌うのもいいですね。
楽器を吹いたり、バズイングをしながら交互にやるのが良いと思います。
身体の準備
まずは上半身を中心に軽いストレッチをします。ここで言うストレッチは動的ストレッチです。
身体のどこをほぐすとかはあまり考えていませんが、肩周り、胸、肩甲骨の動きは意識しています。
下半身もやった方がいいのでしょうが、軽く屈伸をする程度です。横隔膜を動かす筋肉や骨盤底筋と言われる筋肉を刺激したいところですが、どういう動きが適切なのかはまだ勉強中です。
呼吸のときには肋骨を動かしますし、呼気にパワーを与えるためには腹筋や背筋など様々な筋肉を使いますので、その筋肉を軽く刺激してやる程度です。
同時進行でブレスの確認もします。肋骨が広がることを感じながら、深く長く呼吸します。
メトロノームを4分音符=60で鳴らしっぱなしにしておいて、4拍、8拍、12拍、16拍と段々長くしていきます。
そのうち呼吸について掘り下げた事も書くかもしれませんが、今日のところはやめておきます。
次は軽くバズイング。時間にして3分くらい。ピアノで音を確認しながらやります。
それからやっと楽器を吹くのですが、だいたいは真ん中のFから吹き始めます。長さは決めません。音量はmpくらい。
呼吸、発音、音程、音色などを確認しながら、少しずつ吹く音域を拡大します。
F~f1の2オクターブをゆっくり確認して、同じ音域でスケールとアルペジオ。リップスラーも交えます。
最後にハイトーンとペダルトーンを少し吹いたら、ウォーミングアップ終了です。
文章にすると長いですが、楽器を取り出してからここまでがだいたい15分~20分程度です。
ウォーミングアップを省略するとどうなる?
時間がなくて充分なウォーミングアップが出来ないこともあるかもしれませんが、そうならない様に努めてくださいとしか言えませんね。
ウォーミングアップをしなければ、たちまちパフォーマンスが落ちる。ということは無いと思いますが、ウォーミングアップをしないのが普通になるのはいい傾向とは思いません。時間をかけてじわじわと問題が発生すると思います。
ぶっちゃけどうしようもなく時間が無くて、楽器を取り出して即本番と言うことも今までにも何度かありましたけど、楽器を使わなくてもできるウォーミングアップはいくらでもあるので、そういうのをあらかじめ自分の引き出しに入れておくこともいいかもしれませんね。
望ましいウォーミングアップとは?
ウォーミングアップの手順は、別に毎回全部が同じでなくてもいいと思っていますが、同じメニューをやることで自分の身体がいつもと何か違う時に気付きやすくなります。
みんな同じじゃなくていい
また、人によって最適なメニューも違って当然だと思います。
具体的に何をやるかは自由です。
心・頭・身体の準備を整えることが目的なのですから、そこさえ間違わなければいいでしょう。
ウォーミングアップで避けるべきこと
最初から大音量やハイトーン、ペダルトーンをやるのはおすすめしません。
その日一日を台無しにする可能性が高いですし、下手をすれば翌日に響くことだってあります。
世の中には寝起きでいきなりボレロを吹いても完璧な演奏ができるっていう人もいるようですが、自分がそうだと思わないなら、やめておいた方が賢明だと思いますよ。
ウォーミングアップに対してクールダウンというのもありますが、それについてはまたの機会に致しましょう。
それではまた。
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